都会だけじゃない、関西のもう一つの魅力

関西の魅力は、にぎやかな都市の便利さだけではありません。週末に少し足を延ばすだけで、心がほぐれるような穏やかな時間に出会える場所がたくさんあります。 今回ご紹介する「城崎温泉(きのさきおんせん)」は、今年度の社員旅行でも訪れる予定の癒やしの温泉スポット。関西ならではの魅力がぎゅっと詰まった町の一つです。

1300年以上の歴史を持つ温泉地

兵庫県北部にある城崎温泉は、大阪や京都から電車で約2時間半。1300年以上の歴史を持ち、今もなお温泉文化が息づいています。 1925年の大震災で大きな被害を受けましたが、地域の人々の手で丁寧に再建され、大正ロマンの趣ある町並みが今も美しく残っています。文豪・志賀直哉が療養中に訪れ、名作『城の崎にて』を執筆した場所としても知られています。

浴衣姿で「外湯めぐり」を楽しむ

この町の楽しみは、なんといっても「外湯めぐり」。宿泊者は浴衣に着替え、下駄を鳴らしながら川沿いの柳の道を歩いて、7つの温泉を自由に巡ることができます。
どのお湯も個性豊かで、

  • 「御所の湯」 は宮殿のように華やかな雰囲気、
  • 「一の湯」 は洞窟を思わせる幻想的な空間、
  • 「まんだら湯」 はこじんまりとして落ち着いた時間を過ごせます。

宿に泊まれば「ゆめぐり券」がもらえ、すべての外湯に無料で入れるのも嬉しいポイントです。

旅館での滞在と食の楽しみ

旅館での滞在も、この町の楽しみのひとつ。畳の和室でくつろぎ、季節の食材を使った会席料理をいただけます。 冬には松葉ガニ、通年では但馬牛や地元の海産物など、食の魅力もたっぷりです。あたたかなおもてなしに、ほっと心がほどけるような感覚を味わえることでしょう。

観光スポットや四季の楽しみも充実

城崎には温泉だけでなく、他にも魅力的なスポットがたくさんあります。たとえば、

  • ロープウェイで山頂から街の景色を眺めたり、
  • 温泉寺で歴史に触れたり、
  • 美術館やカフェでゆったり過ごすのもおすすめです。

また、季節ごとの美しさも格別です。

  • は川沿いの桜
  • は川遊びや花火大会
  • は紅葉
  • は雪景色とカニ料理

何度訪れても新たな魅力に出会える町です。

夏の城崎で味わう日本の情緒

筆者が訪れた夏には、小さなお祭りのような屋台が並び、射的や金魚すくいといった懐かしい遊びが楽しめました。 温泉のあとの浴衣姿で賑やかな町並みを歩くだけでも、日本の夏をまるごと体験しているような気分になります。

心まで温まる、懐かしい日本の旅へ

初めての温泉体験の方も、温泉好きな方も、城崎温泉ではどこか懐かしく心が温まるような「本物の日本」を味わえる旅がきっと待っています。

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